日常に飛び交う生きた英語――留学生との交流で育つ「物怖じしないコミュニケーション力」と公文国際学園の英語教育

机の上の文法問題から、世界とつながる対話へ。世界各国から訪れる留学生を前に、知っている単語と身振り手振りを総動員して飛び込む中高生たちのリアルな英語体験をレポートします。

日常に飛び交う生きた英語――留学生との交流で育つ「物怖じしないコミュニケーション力」と公文国際学園の英語教育

「テストで高得点」でも、外国人を前にすると言葉が出ない?

日本の英語教育で長年指摘されてきた課題が、「文法や単語のテストでは良い点を取れるのに、いざ街で外国人に話しかけられると緊張して一言も話せなくなってしまう」というギャップです。

「正しい文法で話さなければ恥ずかしい」「発音が間違っていたらどうしよう」という減点思考のプレッシャーが、英語を話すことへの心理的な壁を作ってしまいます。しかし、本来の言語とは「完璧な文法を競うテスト」ではなく、「相手に自分の思いを伝え、相手の考えを理解するためのコミュニケーションの道具」であるはずです。

「国際学園」の名を冠する公文国際学園では、この英語に対する心理的なハードルを劇的に取り払う環境が日常の中に根付いています。


日常のキャンパスに現れる「世界各国の留学生」

公文国際学園の校舎を歩いていると、世界中からやってきた多様なバックグラウンドを持つ留学生たちの姿を日常的に見かけます。国際教育を標榜する学校ならではの提携ネットワークにより、年間を通じて世界各地の学校からの短期・長期の訪問団や留学生がキャンパスに溶け込んでいるのです。

特別な国際交流イベントの時だけではありません。放課後の廊下、カフェテリア、グラウンドなど、学校生活のあらゆる場面で海外の同世代とすれ違う環境が当たり前のように存在しています。


「知っている単語を総動員する」から始まるブレイクスルー

初めて留学生と対面したとき、最初から流暢なネイティブ並みの英語をペラペラと話せる生徒はごく一部です。多くの中学生は、何をどう伝えていいか戸惑います。

しかし、ここからが公文国際学園の生徒たちの真骨頂です。

「みんな、何か話そうと必死になって、身振り手振りを交えながら、自分が知っている英単語を頭の引き出しからありったけ振り絞って話しかけている」のです。

  • “This is Japanese traditional paper, WASHI! Touch this!”(これ日本の伝統の紙、和紙!触ってみて!)
  • “Your shoes, very cool! Where did you get?”(その靴めっちゃかっこいい!どこで買ったの?)

たとえ関係代名詞の使い方が怪しくても、前置詞が抜けていても、相手の目を見て笑顔で一生懸命に伝えようとすれば、留学生もしっかり耳を傾け、楽しそうに答えてくれます。

この「拙い英語でも、気持ちがあればちゃんと伝わった!」という成功体験を一度でも味わうと、生徒たちの心から「英語を話す恐怖」が完全に消え去ります。

「文法が完璧じゃなくても通じるんだ」「もっといろんなことを話したいから、新しい表現を覚えよう」という内発的なモチベーションが生まれ、机の上の英語の授業が「退屈な暗記」から「世界と繋がるための武器集め」へと姿を変えるのです。


図書館に並ぶ豊富な「洋書(英語の本)」が支える多読の土台

会話の度胸がつくだけでなく、アカデミックな英語力を支えるインプットの環境も極めて充実しています。

学校の図書館には、日本の学校では珍しいほど多彩な英語の原書(洋書ペーパーバック、絵本、ヤングアダルト小説、ノンフィクション)が大量に並んでいます。自分の英語力に合わせたレベルの洋書を手軽に借りて読むことができるため、辞書を引かずに英語を英語の語順のまま理解する「多読」の習慣が、自然と生徒たちの生活に染み込んでいきます。

日々の朝学習での英語の基礎固め、図書館での洋書多読、そしてキャンパス内での留学生との実践的な対話。このインプットとアウトプットの黄金のサイクルが、生徒たちの生きた英語力をぐんぐん伸ばしていきます。


真の国際感覚とは「英語が上手いこと」ではない

公文国際学園の環境が教えてくれる最も大切な教訓は、「国際感覚とは、単に英語が流暢に話せることではない」ということです。

異なる文化や価値観を持つ相手に対して、萎縮することなくオープンな心で歩み寄り、相手の話にリスペクトを持って耳を傾け、自分の意見を堂々と伝える姿勢。それこそが、これからのグローバル社会で本当に求められる資質です。

身振り手振りで必死に話しかけたあの日の経験は、生徒たちが将来、大学や世界の舞台へ飛び出したとき、どんな国の人々とでも対等に信頼関係を築くための、一生消えない自信の礎となります。